『寸胴鍋の秘密』
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823が来た
2008年05月07日 (水) 00:05 * 編集
数日前、フルハルターの森山さんから電話があり、大井町へ。
買い物のついでと、連れと同伴となった。連れは、最近、万年筆にのめり込んでいく『寸胴鍋の秘密』を知りたいようでもあった。

店内で寸胴鍋のために研いでもらった823を試し書きする。ニンマリ。
インクについてアドバイスをもらう。
「ブルーブラックを使いたいのですが、どのメーカーがいいですか」
「それゃ、パイロットが良いよ」
「最近出たパイロットのインクでも?」
「パイロットのインクを使って、不具合が出たら、大変だものね。このペンはインクを選ぶからね。パイロットが良いですよ」

「とりあえず、三ヶ月は使ってみてください。それでも、不具合があれば、相談ください」
店を去る前に掛けられた言葉は、前回のペリカンM800と同様であった。

帰宅途中、三越本店でパイロットのブルーブラック(70ミリリットル)を購入。
自宅に戻り、直ぐにインクを入れ、使い慣れたロディアに書いてみる。

823.jpg

これだこれ。
人それぞれ、万年筆の楽しみには色々あろうが、極太万年筆でのみ実感できるこの感覚はなんともいえない。けして細字では味わうことのできないものである。

この感覚をなんと表現すれば良いのだろう。
開放感か。
自由か。
自在か。
彷徨か。
或いは、咆哮か。

拙い、どのような表現を用意するにしても、一つ確かなことは、823コースニブは、書くことを大いに楽しませてくれる万年筆であることだ。




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万双のブッテーロダブル天ファスナー
2008年04月30日 (水) 21:00 * 編集
寸胴鍋は、2つの部署で仕事しているが、この4月から仕事が変わった。
正確に言うと、一つの仕事は以前の仕事に戻り、もう一つは、変わらず継続となった。
この異動により執務場所が二ヶ所になった。車で30分ほどの距離ではあるが、一日に数往復することもある。効率が悪いし、不便になったことも色々ある。

まず、それぞれの執務場所でPCが必要になった。
これは用意してもらったものの、辞書登録やらなにやら環境が違う。また、パソコンのメーカーは同じだが、OSやオフィスのバージョンが違い、微妙にややこしい。
また、筆記用具こそ、自分のものを持ち歩いているが、日付印やホチキスといった事務品諸々は、それぞれの執務場所で必要になる。

そして何より、難儀なのは持ち歩く書類が増えたことだ。
Aの執務場所ではAの仕事をし、BではBの仕事と言うわけにはいかない。
仕事には緩急がある。Aの仕事が忙しくなれば、Bの執務場所でもAの資料を持ち込み、Aの仕事に没頭することもある。
そんなかんなで、結局、AとBの仕事の資料を持ち歩くことになった。
一番困ったのは、バッグだ。今までのバッグでは資料が入りきらないのだ。
収納力のあるビジネスバックが必要になった。

今、ビジネスマンの9割近くは、ナイロンバッグを使用しているのではないか。寸胴鍋のバッグもそうだ。なにより軽いのが良い。
調べてみると、ナイロンバッグを多くラインナップした有名なメーカーがいろいろある。
TUMI、Apiana、Daniel&Bob、Felisiなどなど。
ナイロンバッグの定番は、TUMIだろう。値段は高いが、若者から中年まで多くの方が使用している。寸胴鍋も最初のうちは、26108や26114あたりに目星をつけ、店頭で手にもした。
しっかりした造りだし、丈夫そうだ。今のバッグよりは重いが、驚くほどでもない。
しかし、如何せん、使用している人が多すぎる。都心の駅などで、どんな鞄が使われているのかを気にしてみていると、大袈裟に言うと、乗降するサラリーマンの半分はTUMIを使っているのではないかと思われるくらいだ(これ見よがしに、TUMIのタグを着けている人がいるけど、あのタグは外して欲しいな)。
だから、新幹線で他人のTUMIを間違えて持っていったなんて話も聞く。

そんな折、連休前に伊勢丹のメンズ館に出かけたりするうちに、革製品のバッグが気になってきた。
寸胴鍋もナイロンバッグを使用する前は、革のバッグを使用していたが、ちょっと重くて手放した経過もあったが、やはり、ナイロンバッグにはない風合いや落ち着きがあってよい。

革製品のバッグを作っている会社もいろいろある。日本のメーカーだと、大峽製鞄、土屋鞄製造所、万双、HERZ、ル・ボナーなどなど。海外メーカーもあるのだろうが、そっちは、あまり興味がない。
今挙げたメーカーの製品達を実際に手にできれば良いが、それは不可能だ。それぞれの会社のホームページや鞄好きの方々のブログなどを頼りに自身の好みのメーカーとニーズに合った商品に絞り込んだ。

そして、今日、出かけたのはアメ横だ。
アメ横なんて何年ぶりだろうか。数十年は来ていない。
ここには、そんな遠く薄らいでいた記憶を取り戻してくれる活気がある。
潰れた声を荒げ、魚介類を売る若者、負けじと頑張るおやじさんたち、デパートで買うより9割も得だと息巻く、装飾品を売る男、中国語や韓国語で声をかける売り子達。
なんか、東南アジアにいるような気にさせる、元気がある町だ。

目指す万双は、駅から降りてそんな町を少し歩き、路地を入るとあった。
ホームページには、狭い店とあるが、実際、恐ろしく狭い。
先客が一人いたが、先客が店を出ないと次の客は入れない。

ところで、家を出る前に万双のホームページを確認すると、欲しい色のバッグは完売しており、予約をしなくてはならなかった。しかし、高い買い物をするのだから、色違いでも良いから、実際にブツを手にとって確認したかったので、予め、電話を入れたみた。
あにはからんや、欲しいバックは、全色揃っているという。在庫管理がホームページと店頭では違うという。
行って見ると、実際、店に並んでいた。

寸胴鍋が欲しいのは、ブッテーロ・ダブル天ファスナーという商品。
シモーネ・天ファスナーというシングルファスナーのモノもスマートで良いのだが、今持っているバックとほぼ同等の収納力のため諦めた。
また、ブライドル・二つマチダレスというダレスバックも大いに触手が伸びたが、資料を入れるバッグとしては、なんとも重すぎる。
それで、ブッテーロ・ダブル天ファスナーという選択。
これには、ブラックとダークブラウンとキャメルの3色があるが、黒のバックはいくつか持っているので、今回はキャメルが一押し。

手に持ってみると、思ったより軽い。
バッグの中は派手なオレンジ色であるが、店主に言わせると中のものが探しやすい色だという。そんなもんかいなと思いつつ、2つある収納スペースを見ると、一つにはパソコンが入るスペースもある。収納力はオーケーだ。
あとはどうだ。
形状、革の質感、色、佇まい、全てオーケー。文句はない。
清水の舞台なんてことはなく、悩まず、即購入。

帰り際、アメ横の町を歩いた。
アメ横というと、鮮魚や衣料品が主たる商いであるが、万年筆を廉価で売っている店も数店ある。
立花は休みだったが、シズヤ商会、ダイヤストア、マルイなどをウィンドウショッピングした。
マルイに置いてあったデルタのドルチェビータが買ってくれ、買ってくれとうるさかったが、現在、フルハルターにパイロット823を予約している身である、ここはじっと自制した。
アメ横に二時間くらいいただろうか。
カフェ・ラ・ミルという喫茶店で旨いホットコーヒーを飲んで、御徒町の駅に向かった。




さて、ブッテーロ・ダブル天ファスナーにより、今までのバッグより収納力は、1.5倍程度になったろう。

mansou1.jpg

資料の持ち運びには問題がなくなった。

mansou2.jpg

あとは、これらの資料を使っていかに成果を出すかだ。

mansou3.jpg

言い訳の一つは確実になくなった?



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カスタム823
2008年04月27日 (日) 14:13 * 編集
寸胴鍋の万年筆の熱は覚めやらず、現在、以下がメインラインナップとなっている。

ペリカンM800(3B)…ターコイズ・ブルー(ペリカン)
アオロラ・オプティマ(B)…レイクプラシッド・ブルー(プライベート・リザーブ)
パイロット・カスタム67(B)…極黒(セーラー)
ペリカンM205 スケルトン(F)…ロイヤルブルー(ペリカン)
ペリカンM400 ホワイトトートイス(EF)…レッド(デルタ)

M800とオプティマ、カスタム67の3本は、ペリカンのペンケースに入れ、M205とM400は、システム手帳に収めている。

システム手帳への記入は、もっぱらロイヤルブルーを入れたM205。忘れちゃいけない記載には、M400のレッドでマーキング。こいつはパソコンで打ち出した資料等の訂正にも使用している。
企画書等の立案にあたってのラフなスケッチ等は、オプティマ。正式文書への記入は、極黒を入れたカスタム67である。普段使いでは、M800の出番がやや少ない。
多少の浮気はあったものの、1月から4月まではこんな感じで使い分けてきた。

まあ、何が不満と言うのではないが、M800やオプティマなどを使い慣れてくると、カスタム67の軽さが気になる。
もう少し、どっしりした重量感が欲しくなった。
購入ターゲットはM800を購入したときから、気になっていたパイロットカスタム823(コース)しかない。

先日、8ヶ月ぶりにフルハルターを訪れた。
当日は生憎の小雨であった。しかし、そんな天気だからか、先客は誰もいない。
前回訪問したときに、823は試し書きしているので、粗方、分かっていたつもりだが、改めて用意されているメモ帳に書いてみる。
おーおー、これだ、これだ。
なんという字の太さだ。なんというペン先の滑らかさだ。
重量感もそこそこある。

コース以外のニブを選ぶ気はない。
悩んだのはボディ色だ。
カスタム823には、半透明な茶と黒があるが、フルハルターでは無色透明もラインナップされている。
茶色は渋くなかなか良い色だ。黒はあまり興味がわかない。無色透明は既にペリカンのスケルトンを持っているので印象がダブってしまうが、ブルーや赤のインクがペンの中で揺れて見えるのは、ペンに独特の表情をもたらしてくれる。インクの量は、ペリカンのスケルトンの比ではない。
茶は現在、在庫がなく、5月末まで待つことになるという。
悩んで末、結局、無色透明を選んだ。

調整に二週間掛かるという。
森山さんからの電話を待つことにしよう。



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今回の失敗
2008年03月02日 (日) 21:29 * 編集
今回の洋行で、とんでもない失敗をしてしまった。

ヒューストン空港で、入国審査の順番を待っているときだった。
トランジットまでは2時間。
余裕のはずだが、この入国審査、結構時間が掛かる。
入国の目的を聞かれたり、指紋を取られたり、顔写真も撮影するのだ。

寸胴鍋は、入国審査用の用紙とボストンバックを持っていた。
入国審査用の用紙は、機内でM205を使かって記入した。記入漏れはないはず、万全だ。
一緒に出張となった仲間は、別の列に並び、もう審査を終え、トランジットの手続きの場所へ向かっていた。
早く進まないかな。寸胴鍋の列は、進み方が遅い。

あと、自分の順番まで3名くらいと言うとき、席に座っていた黒人の入国審査官が、立ち上がり、こちらに向かって歩いてきた。
私の前に並んでいる人の用紙を指差し、なにやら言っている。
「何だろう」と耳を澄ますと、どうやら、入国審査の用紙には宿泊ホテルとその住所を書くべきなのだが、ホテルの住所が書いていない者が多いので、住所を記入しておけと言っているらしい。
寸胴鍋の用紙を見てみると、案の定、ホテルの名前だけで住所までは入っていない。
ボストンバックを床に置き、中から、M205と住所の書かれた資料を取り出し、用紙に転記し始めた。
ちょっと焦った気持ちがあったのは確かだ。
次の瞬間、列が動いた。
寸胴鍋も、それに続こうと、M205と用紙を持ったまま、床のボストンバッグを引っ張り上げ、1メートルほど移動とした。
その時だった。
なんと、M205のペン先をボストンバックのショルダー部に引っかかったまま、移動してしまったのだ。
M205を見ると、ペン先が上を向いて、思い切って、開いてしまった。
こんな状態になってしまったら、万年筆は書けない。
ボールペンを取りだし、用紙にホテルの住所を記入した。

その夜は、デトロイトでの宿泊となったが、ホテルの部屋でペン先を見ると無残な状態。
無理やり手で直してみるが、上を向いた状態は治ったものの、左右のペン先は段違いのまま。
なんとか、字は書けるが、引っかかって書きづらい。

日本に帰ってからも、直して見たが、素人には無理だ。
最終的には、ペン先が波打ったような状態になってしまった。

結局、また通販で、M205を注文した。
ニブは、前回と同様のFとした。
注文した翌々日には、新しいM205を手にすることができたが、今回手にしたものは、やや渋いインクフローである。それもあってか、前のものと比較してやや細字。
前回のM205のインク吸入のノブの回転はやや硬すぎたが、今回のはスムーズに回る。
ペリカンといえども、バラツキはあるようだ。

しかし、なんでも、焦るのはだめですな。
改めての教訓です。



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帰朝報告
2008年02月25日 (月) 20:48 * 編集
寸胴鍋、本日、帰国しました。

今朝(?)、4時に起きて、7時のフライトでメキシコからヒューストンへ。
ヒューストンでトランジットの手続き等で2時間過ごしたあと、午前11時頃、ヒューストンから成田へ。
メキシコからヒューストンが2時間、ヒューストンから成田が14時間近く。なんだか、1日中、飛行機の中で過ごしていたよう。

カナダは、零下15度の厳冬。デトロイトも雪の中。
一方、メキシコでは、25度近くの夏日。日差しが強い。
寒暖の差と時差ぼけとジェットコースターのような移動の連続で、さすがに疲れました。

しかしながら、私的目標とした無事の帰国は達成できました。
ボーダーではいろいろトラブルもあったけれど・・・。

今日は、早めに風呂に入って寝ます。
しかし、時差ボケで寝られるかしらん。



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また、ちょっと風邪気味だけど・・・
2008年02月17日 (日) 15:20 * 編集
いろいろな国でいろいろな事件、事故が起きている。

アメリカで。
米イリノイ州の北イリノイ大学で14日午後3時(日本時間15日午前6時)ごろ、男が講堂で銃を乱射し、AP通信によると、4人が死亡、十数人が負傷した。男は自分を撃って死亡した。
米国では昨春、バージニア工科大学で米銃犯罪史上最悪の32人が死亡した銃撃事件が発生。この1週間だけでも学校での銃撃が4件も起きるなど、銃社会のひずみが改めて浮き彫りになっている。
在シカゴ日本総領事館によると、日本人が被害にあったとの情報は入っていない。(日経新聞 2/15)

カナダで。
カナダ・アルバータ州で、数個の大きな氷の塊が女性のいる寝室の天井を突き破り、ベッドの上に落ちた。
大きさは1つ約15センチほど。屋根板もろとも落ちてきたが、落下地点から女性まではわずか数歩しか離れていなかった。
消防関係者は航空機から落下したのではないかと推測。運輸当局は氷が落下した時間帯に航空機2機が上空を通過したことを明らかにし調査を進めている。(AP 2/10)

メキシコで。
メキシコの首都メキシコ市中心部にある治安省付近で15日午後、爆発物がさく裂し、ロイター通信などによると1人が死亡、2人が負傷した。テロの可能性があるが、これまでのところ犯行声明は出ていない。
警察当局によると、死亡したのは男性で、爆発物を持っていたか、爆発物とは知らずに拾い上げたとみられる。現場となった歩道付近では、建物や車が破損した。
同国では麻薬組織による治安要員暗殺や左翼ゲリラの石油パイプライン爆破テロが断続的に発生している。(時事通信 2/16)

明日から、アメリカ、カナダ、メキシコに一週間ほど出張です。
出張というくらいですから、残念ながら、目的は仕事です。
銃弾を避け、氷の塊を避け、爆弾から逃げて、無事帰国することを私的目標とします。
ほんじゃ。



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ペン・クリニックで初診
2008年02月02日 (土) 21:23 * 編集
アオロラのオプティマを使用してから、一ヶ月ほど経つ。
書くときにペンが紙と擦れる際の感触と発生する音は、アオロラ独特のものだ。スラスラ書くというより、紙の感触を実感しながら、その書き味と音を楽しみながら書く感じである。

デザイン、ボディ色のボルドーは飽きることなく、素敵だ。
しかし、以前にも記したが、書き出しで掠れることがある。
また、書き続けるとインクフローが徐々に渋くなってくる。それにつれて、掠れる頻度も高まってくる。
万年筆を使う上で、これは気分が凹む。
一ヶ月集中して書き倒せば、状況は良くなるはずと書き続けてきたが、変わらない。

ネットでペンクリニックを探し、2月2日から3日、セーラーのペンクリニックがラゾーナ川崎の丸善で開催されるとのこと。ペンドクターは、川口明弘という方。

午前中、用事を済ました後、家を出た。
ラゾーナ川崎の丸善に着いたのは、午後1時少し過ぎ。
店内でペンクリニックの行われている場所を探すと、ペンクリニックの看板と共にペンクリニックの行われているテーブルを発見したが、誰もいない。
もう終わったのかと思ったが、テーブルの上に、「次の開催は2時からです」とのお知らせが置かれていた。昼食時間なのだろう。
受付表に寸胴鍋の名と万年筆の名称、不具合などを書き込み、店員に渡す。
店員は、あなたの前に2~3名の予約客がいますと言う。
丸善を出、こちらも昼食をとることとした。

ラゾーナ川崎には、ラーメン店が数店舗、出店している。
えるびす、ちばき屋、すみれなどである。
すみれは既に食したことがあるので、えるびすとした。
寸胴鍋は、トンコツラーメン、連れは、つけ麺を選択した。
店の名前は聞いたことがあったが、味は特筆すべきことはなく、平均的なものだ。立川にあるパワー軒のトンコツになれた者にとっては、まろやか過ぎるしパンチがない。スープはもっと熱い方がよい。つけ麺も試してみたが、味については同じ感想。

2時5分前にペンクリニックのところに戻る。
既に再開されていた。
テーブルを挟んで、川口ドクターと男性が座っていた。
男性の隣には椅子が一脚。
その後ろに順番待ちの人のために、2つの椅子が置かれていた。
それらにはまだ誰も座っていなかった。
セーラーの社員が居たので、寸胴鍋の名前を告げると、男性の横に座って順番を待つよう指示を受けた。
クリニックを受ける方々の横に座って、彼らの問診やら手術を見ることになった。

既にクリニックの始まっていた男性の方は、2本の万年筆を持参していた。
川口ドクターは、その男性と会話しながら、手術を施していく。
紙やすりのようなものでペン先を擦ったり、ペンチのような工具を使ったり、指先でペン先をいじくったりしている。
ドクターの前に置かれた紙に手術後のペンで書いたあと、男性の方におもむろにペンを差し出す。
男性は、ペンを受け取ると、サラサラと試し書きをする。
感激の声を上げたあと、嬉しそうにニコッと笑った。
手術時間は、10分くらいか。

次は若い男性。
デルタのドルチェのようだ。
彼の場合、クリニックはあっという間に終わり、試し書きしたあと、同じように笑顔で帰っていった。

次は、女性客。
差し出した万年筆のメーカーは分からなかったが、シャレたペンだった。
紙やすりとペンチを使用した診察が進む。
ドクターは、女性の使用しているインクを質問したあと、使用しているインクとペンとの相性の悪さを指摘したあと、ペリカンのインクの使用を勧めた。
診察時間は、5、6分か。
彼女も、安堵した顔付きで席を立った。

いよいよ、寸胴鍋の順番だ。
川口ドクターが、まず聞く。
「どうしました?」
オプティマを差し出したあと、「若干、掠れがある」「インクフローが渋い」「書くほど悪くなる」ことを告げた。
川口ドクターは、頷いたあと、あっという間に、ボディからオプティマのペン軸を外した。
次の瞬間、ペン軸からペン先を引っこ抜いた。
ペンチのようなものでペン先に力を加えた。
その後は、逆の順番で組み立て、ペンを元の形に戻す。
ペンを手に取ると、ペン先に紙やすりのようなもので、ふた擦り半。
「はい、どうぞ」と寸胴鍋にオプティマを渡してくれた。
その間、1分くらいだったろうか。

「魔術ですね」と寸胴鍋。
「そんなものじゃありません。」とドクター。
寸胴鍋のオプティマは、なんでも、毛細血管現象が上手く機能していなかったために、そのあたりを良くしたのだという。
川口ドクターの指はインクで汚れている。
一日、240本の万年筆を診断するのだという。

2月2日の診断時間は、午前10時から午後7時まで、途中、休憩が入り、実働は8時間くらいだろう。1本あたりの診察時間は、2分勘定だ。
寸胴鍋もニコニコして席を後にしたが、この日、200名近くの人が、小さな幸せを実感しただろう。
川口ドクターに感謝である。

帰宅して、じっくり、オプティマで書いてみた。
掠れはまったくなくなった。インクフローは、M800並みではないが、十分。
書き続けるとインクフローが渋くなることもなくなった。
凄いぜ。ペンクリ。



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バーガンディとホワイトトートイス
2008年01月05日 (土) 16:34 * 編集
はまり込むと止まることを知らない物欲の嵐。

正月、2本の万年筆を買ってしまった。
1本は、アウロラ社のオプティマ(Bニブ)。オプティマには、ブラック、ブルー、バーガンディの軸の用意があるが、寸胴鍋の選択したのは、バーガンディ。
もう一本は、ペリカン社のM400ホワイトトートイス。これは、システム手帳用なのでニブはEFを選択。
2本とも、青山の書斎館で購入した。本当のところ、細字のM400は金ペン堂で購入したかったのだが、正月休みなので断念。
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元旦に思うこと
2008年01月01日 (火) 21:47 * 編集
年の初めだからこそ、心が動く。
願い、祈り、期待、願望。
いや、どれもが違う。
誓いというのが最も近い。
自分に課すという意味合いで。



寸胴鍋は、昨年の11月からシステム手帳を使い始めた。
スケジュールやタスク管理には、2年ほど前まではシャープの電子手帳「ザウルス」を2世代に亘って使用してきた。初代のPI-3000、そして、パワーザウルスMI-C1-S。言ってみれば、PDA派(?)であった。
分厚いシステム手帳を使用している同僚を横目に、薄型の電子手帳にタッチペンで軽々入力する。実際は、文字を書くのには時間が掛かり、難儀したものだが、スケジュール管理等は、今のPCのスケジューラー・ソフトと同様に便利なものであり、重宝していた。しかし、MI-C1-Sのバッテリーがへたり、充電しても直ぐに充電が必要な状態になり、いつしか使わなくなり、筆箱の中で死んでいた。
最近、スケジュール管理はもっぱらPCだ。

さて、今年の8月頃、万年筆病が再発してから、ネットで万年筆のホームページやブログをサーフィンするようになった。
そうすると必然のように万年筆で書くもの、つまり、手帳やノートにも興味が出てきた。
いろいろ見て、調べるうちに、フランクリンプランナーのシステム手帳が第一候補となった。
しかし、フランクリンプランナーのバインダーやリフィルの価格はやや高めの設定であり、それらを揃えると数万円になるので、まずは、トライアルセットという2か月分の試用セットを買い求めた。
それを11月の初めから使い始めてみた。
トライアルセットには、デイリー・リフィルとウィークリー・リフィルの二つが同封されているが、寸胴鍋が試用したのは、デイリー・リフィルの方。
1日分が見開きとなる。左側にスケジュールとタクスが記入でき、右側には、いろいろ雑記できるようになっている。
スケジュール管理こそ、PCとのダブり管理となるが、タスク管理は、フランクリン一本。
朝の10分、昨日までの進捗を振り返る。終了したタスクには、チェックを入れていく。そして、今日のスケジュールを記入する。

今までは、メモにもしなかった細かい事柄(電話のやりとりやちょっとした指示等)も、右側のページに記入するようにした。
使用したペンは、ペリカンのM205スケルトン(Fニブ)にペリカンのロイヤルブルーを吸わせた。
滲みや裏移りはほとんどない。

2ヶ月近くのトライアルの結果、いけると判断した。
特に、右側の雑記できるページが良い。今までは、ちょっとしたことは、メモ用紙等に記入し、用が済めばそれらは廃棄していたが、そのあと、ゴミ箱を漁ることや後悔することもあったが、これがなくなった。部下や上司とのちょっとした約束が確実に守れるようになった。
情報管理は、極力一本化すべきである。

12月中旬、バインダーと1年間分のリフィルを購入した。
フランクリンプランナーの本店に赴き購入したリフィルは、モンティチェロのデイリー・リフィル。

Daily Planning Pages

コーナーストーンのデイリー・リフィルが良いと思っていたが、実際に店舗で見たり、書いたりすると裏移りするなど紙質がやや劣るようだったので、同じような体裁のモンティチェロへ変更。こちらの方が紙質は良いようだ。

ところで、フランクリンプランナーのシステム手帳の謳い文句は、「あなたが効果的な人生を送るために開発された、新世代のタイム・マネジメント・ツール」というものだ。
この手帳を真面目(?)に使うには、使用開始前に、自分のビジョンやコミッションを明確にすることを求められる。
そのためのツールもいろいろ用意されている。
また、フランクリンプランナーのブックマークは、コンパス・ポーチ・ページファインダーと呼ぶが、これには、一週間コンパスというシートが差し込める。
これには、自分の役割ごとにその一週間で果たすべき事柄を記入できるようになっている。
管理職として役割、職場の仲間としての役割、夫としての役割、地域社会に住む者としての役割、或いは、自己コントロールの観点から為すべきことが明確にできる。
これも効果的な人生を送るために、この手帳が持つ機能である。

その意味では、寸胴鍋は真面目にフランクリンプランナーを使用していない。単なるスケジューラーとタスク管理、そして備忘録の用途でしかない。
使用開始してから2ヶ月が経つが、自分のビジョンやミッション等についてまだ真剣に考えていないし、一週間コンパスには何も記入されていない。



根がぐーだらで根無し草のような精神の持ち主で、克己心がない。
直ぐに自分に妥協してしまい、「まー、いいか」が口癖。
こんな自分じゃだめだ。
変わらなきゃ…。
年の初めは、そんなことを改めて強く考えさせられる。
願い、祈り、期待、願望ではない。
自分への誓い・・・。

重い腰を浮かせ、ちょっと、変化を起してみるか。



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07年の総括
2007年12月31日 (月) 17:44 * 編集
毎年、大晦日の午後には買出しに行く。
今年も、先ほど出かけてきた。
ビール、焼酎、缶チューハイ、鶏肉、豚肉、タコ、かまぼこ、チーズ、ツマミ、野菜などを買い求めた。
酒屋とスーパーに行ったのだが、どちらも混んでいた。
どなたの買い物かごも商品でいっぱいだった。
皆、正月を迎える準備に忙しい。

寸胴鍋は、洗車や自室の整理、そして水槽の手入れなどやり残したことが多くあるが、もうジタバタしてもしょうがない。あきらめた。

さて、今年の『寸胴鍋の秘密』の総括。

・2007年01月…20
・2007年02月…10
・2007年03月…10
・2007年04月…3
・2007年05月…6
・2007年06月…2
・2007年07月…4
・2007年08月…5
・2007年09月…2
・2007年10月…2
・2007年11月…1
・2007年12月…2

生産性は、4月から低迷したままである。
年初、月別生産性で最低でも10本としたが、年間を通じて67本。平均の月別生産性実績は、5.6本。年間達成率は、50%強。

生産性が低迷した理由は、新しい仕事が6月末から本格化し、自分の時間が極端に少なくなったことが大きいが、8月から発病した万年筆病により、少なくなった自分の時間の使い方が変化したこともある。
万年筆を使った字の練習時間が増えたのである(笑)。

さて、来年の『寸胴鍋の秘密』は…。
まあ、のんびり、マイペースでいこう。



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