『寸胴鍋の秘密』
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不二家とISO
2007年01月14日 (日) 13:20 * 編集
不二家の不祥事の続報として、次の記事があった。

消費期限切れの牛乳を使ったシュークリームを出荷するなどしていた大手菓子メーカー、不二家が受けている品質、環境管理の国際規格「ISO」について、経済産業省が認証を担当した関連団体に臨時審査するよう要請していることが、13日明らかになった。審査結果で認証が取り消されると、同社の信用はさらに失墜することになる。
経産省が所管する財団法人「日本適合性認定協会」が民間団体を認証機関として認定、この認証機関が企業などにISOの認証を与える。経産省は同協会を通じて、不二家の認証取得を担当した認証機関に臨時審査を求めた。
この認証機関は今後、不二家のずさんな管理についての事実関係を調査し、問題があれば是正を求めたり、認証取り消しなどの措置を取る。(共同通信)

記事にある日本適合性認定協会のホームページで確認すると、不二家は次の事業所で品質管理規格ISO9001を認証取得している。

菓子事業本部・品質保証部・調達部
登録日…2006-06-09
登録範囲
1.営業支店からの依頼に基づく、チョコレート・焼菓子・キャンディの設計及び製造
2.小売部門からの依頼に基づく、缶デザート・アイスの製造

不二家サンヨー株式会社
登録日…2006-06-08
登録範囲
1.缶飲料(ネクター、コーヒー、ウーロン茶、ココア)の製造
2.果実加工(フルーツのカット、スライス、ジャム、ピューレ)の開発及び製造

また、環境管理規格ISO14001は、次の工場が認証取得している。括弧内が登録日である。

湘南工場(2001-04-18)
野木工場(2003-04-09)
埼玉工場(2004-10-20)
泉佐野工場(2006-10-11)

それぞれの認証機関は、ISO9001がSGS、ISO14001は、JACOであった。

品質マネジメントシステムとは、「品質に関して組織を指揮し、管理するためのマネジメントシステム」である。
品質マニュアルという憲法を作り、これに謳われたマネジメントシステムを運用するため、職務は規定化され、マニュアルに落としこまれ、社員にはこれらに規定した要領での仕事の履行を求められ、徹底した教育が行われる。
システムは年に一回、審査を受ける。
欧米流の仕事の進め方であり、定例的な仕事については、標準とすべきであろう。

しかし、実態を考慮しないまま、理想のシステムをマニュアル化すると、或いは、業務遂行の実態がお粗末な会社だと、定期審査の一週間、帳尻を合わせるために、膨大な資料を作ることになったり、データ印のデータを変えつつ、資料に押しまくることになる。
実態隠しの化粧だ。

不二家の実態がどうだったかは分からないが、食品製造業なので、使用する材料の消費期限などは基本のチェックシートとして設定され、ISOの定期審査でも確認対象になっていたはずだ。
しかし、報道からは、食品会社としてのマネジメントが機能していたとは思われない。
たぶん、不二家のISOの実態は、実態隠しの化粧だったのではないか。

ISOは、システムに対する審査であり、結果(品質不具合等)は問わないといわれるが、SGSとJACOは、ここでの臨時審査でどのような判断をするのか。
継続して認証を与えるとは考えずらい。
従来、行ってきた自分達の審査が無効だったことを改めて証明してしまうからだ。
不二家と共に、SGSとJACOは苦悩している。

ところで、ISOは、品質にしても環境にしても日本の多くの企業で認証取得されている。
従来は、他社との差別化のツールであったが、これほど多くの会社が取得すると、その意味合いは薄い。
実態隠しの化粧や認証企業の不祥事、ISOそのものの存在意義が問われているのではないか。



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