『寸胴鍋の秘密』
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短大生遺体切断事件の謎
2007年01月06日 (土) 18:53 * 編集
時事通信に次のようにあった。
舞台女優としても活躍する妹、私大歯学部入学を目指して苦悩する兄。
殺害された短大生武藤亜澄さんと死体損壊容疑で逮捕された予備校生の勇貴容疑者は、それぞれの「夢」の実現をめぐって明暗が際立っていた。

人間は、パターン化して理解しようとする。
それの方が理解しやすいし、自分の価値観が守られるからだ。
しかし、今回の事件は、そう簡単だろうか。

武藤勇貴容疑者の供述から。


「親に『受験生なんだから』と言われ続けていた」

「家族から(1人前と認められず)受験生扱いされることが不満だった」

「いつのころからかはっきりしないが、仲が悪くなった」(妹との関係について)

「3年ぐらい家の中でもお互いを避け、話をすることもなかった」

「妹から『私には夢があるけど勇君にはないね』『勇君はしっかり勉強しないから夢がかなわない』となじられた」

「『勉強をしてもどうせダメだ』と言われたと思い、頭にきてやってしまった」

「洗面所で顔を洗っていた妹の背後から木刀で2回頭を殴り、さらに首を絞めた。本当に死んだか不安だったので浴室に運び、水をはった浴槽に頭を沈めた」

「遺体をバラバラにして捨てるつもりだった」

「流し台のディスポーザー(生ごみ処理機)で処分した」(切り取った乳房について)

「洗って血を流した」(のこぎりと文化包丁について)

「着ていた自分の服を洗濯した」

「犯行後に妹の下着を持ち出し、合宿所に持って行った」

今日の新聞に取り上げられた識者の意見から。

■上智大の福島章名誉教授(犯罪心理学)。

「本人は家の中で落ちこぼれの存在で相当劣等感や閉塞感が強く、長い浪人生活の中で人格変化が起きたのではないか。遺体をバラバラにするのは家族内殺人ではあまり例がないが、怒りや憎しみが非常に激しかったのだろう。妹の「夢がない」という言葉が図星だったからこそ強く感情を刺激され、衝動的な犯行にまでエスカレートしたと思う。家族内で自分より妹のほうが上の立場にあると思っていたため、自分が上位となるには殺しただけでは気が済まず、バラバラ殺人にまで及んだのではないかとも考えられる」(毎日新聞)

「家族が皆歯科医を目指すというエリート一家で自分だけが浪人を重ね、ちょっとした刺激で自尊心が傷つきやすい素地があった」(毎日新聞)

■精神科医、帝塚山学院大の小田晋教授。

「閉鎖社会の中には、兄弟姉妹の間にも「順位性」や「縄張り」がある。妹から見下されたような言葉を浴びせられたことで、勇貴容疑者が劣等感を爆発させ、それによって(自分が妹よりも上だという)順位性を回復しようとしたと考えられる」(東京新聞)

「劣等感にかなりさいなまれていたのだろう。妹が発した言葉が引き金になって殺害で自分を解放しようとしたのではないか」(毎日新聞)

■精神科医の作田明氏(両親とも医者という一家に育ち、自身、医学部に合格するため三浪した)。

「家族がみな同じ資格をもち、同じ方向を向いていると、その中で違う方向にいくのは難しい。特に男の子がほかの道に進むことには家族全体が許容しない雰囲気がある」(東京新聞)

■日大出身の新潟青陵大学の碓井真史教授。

「日大は愛校心が強く、親は子どもを日大に進ませたいという気持ちを強く持っている」

「容疑者の歯科医師になるという夢は、自分自身の夢ではなく、両親から与えられたものではなかったのか。自分で選び取った夢ならば、実現しなくてもいい思い出になるが、人に無理やり与えられた目標は苦しく、みじめで、後から思い出したくもない。だからこそ妹の『夢がない』という言葉が容疑者の心にぐさっと突き刺さってしまった可能性がある」

「親の期待通りに歯学部に進んだ兄と自由奔放に生きる妹。勇貴容疑者がそのどちらにもなれなかった」(東京新聞)



識者の意見を読むと、今回の事件の背景については、おぼろげに掴める。
しかし、事件の核心となると、疑問も多くある。

まず、犯行のきっかけだ。
「勇くんは勉強をしないから成績が悪いと言っているけど本当は分からないね。わたしには夢があるけれど勇くんにはないね」という妹の一言が、きっかけになったという。
しかし、3年間も口をきかなかった二人である。
居間でテレビを見ていた妹が突然このようなことを発言するだろうか。
あまりに文脈がなさ過ぎる。
また、木刀や紐を事前に用意しているような点からも、きっかけは別にあると思われる。

また、なぜ、そもそも死体を切断したのだろうか。
完全犯罪を狙ったのだとすれば、切断後、直ぐに処分する必要がある。
予備校の合宿から帰ったら捨てようと思ったと供述しているが、帰宅は11日のことである。いくら父親に「観賞用のサメが死んで部屋に置いているので、においがしても部屋を開けないで」と言っておいても、2週間近く放置しておけば、露呈することは想像できたろう。
また、毎日新聞によれば、亜澄さんの遺体から頭髪と胸部、下腹部が切り取られていた。胸部は切り取った上で、上述のようにディスポーザーで処分したという。
性別を隠すためともいわれるが、そんなことをしなくても、バラバラ遺体からも性別は判明できるはず。
単に、犯行を隠すためにバラバラに切断したとは思われない。
さらに、犯行後、妹の下着を合宿に持ち込んだのはなぜか。

事件の核心は、まだ謎だ。
それは、たぶん、私達の従来思考の外にあるはずだ。



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