『寸胴鍋の秘密』
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■チャルメラおじさんの行方
2006年11月12日 (日) 20:24 * 編集
日経新聞に、次の記事が出たのが、10月27日(金)だった。

米国系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが東証2部上場の即席めんメーカー、明星食品に対するTOB(株式公開買い付け)を実施することを決め、電子公告した。明星食品は「聞いていないし、賛同できない」(永野博信社長)としており、敵対的な買収戦に発展する可能性もある。
スティールは既に明星食品の発行株23.1%(議決権ベース)を持つ筆頭株主。TOBで全株取得を目指す。

そのTOB価格は1株当たり700円。全株取得する場合、必要となる資金は230億円となる。
TOBを仕掛けられると、明星食品は「提案内容を検討した上で早急に株主に知らせる」とした。

その後、31日(火)に、臨時取締役会を開催した明星食品は、反対意見を表明することを決議し、株主に対しTOBへの応募見送りを要請した。
反対理由は、スティールは短期的な利益獲得を目的とし、経営に対する長期的な展望を有していないからとした。

即席めんの国内生産量は、54.4億食であり、日刊経済通信社によると、2005年度の即席めんのシェアは次の通りである。
1位 日清食品…40.4%
2位 東洋水産…19.2%
3位 サンヨー食品…11.5%
4位 明星食品…9.9%
5位 エースコック…8.3%
その他が10.7%

業界一位の日清食品は、国内即席めん市場における金額シェアを50%に高めることを中期的目標としている。
そんなこともあってか、11月10日には、日清食品が明星食品と資本提携交渉を始めたと伝わってきた。
明星食品としては、ホワイトナイトとしての期待である。
スポーツ新聞の見出しには、早くも「カップヌードル、チャルメラが資本提携」とあった。

しかし、ここに来て雲行きが怪しくなってきた。
明星食品への出資を問われた、日清食品の安藤宏基社長が「出資することはないし、明星から正式な要請があっても明星株は買わない」と述べたのだ。

資本提携したとしても、原料調達でのスケールメリットが期待できる程度だという。
カップヌードルという化け物ブランドを持つ会社にチャルメラおじさんは、要らないようだ。

では、日清食品の安藤宏基社長の発言が真意であるとすれば、明星食品のホワイトナイトはどこか。
共同通信によると、ここで名前の挙がってきたのが、東洋水産と台湾の統一企業グループ。

業界二位の東洋水産が、明星食品と資本提携すれば、そのシェアは、30%近くになる。東洋水産の幹部が「明星から打診があれば考えるが、自分からは動かない」と発言したと伝わるが、色気はありそうだ。
ただし、日清食品にしろ、東洋水産にしても、成長著しい市場ならいざしらず、この資本提携は、成熟した国内市場で提携先の企業との開発・販売競争という矛盾を抱えることにはなる。

そこで注目されるのが、東洋水産以上に資本提携の恩恵に与りそうな統一企業グループだ。
統一企業グループは、食品製造会社、コンビニなどの販売会社、流通会社などを傘下にもつ台湾のコングロマリット。
即席めんの国内市場は成熟市場であるが、今後、アジアは拡大する市場としての期待は大きい。
統一企業グループにとって、チャルメラブランドとその技術は、差別化し、成長するために大きなツールとなるだろう。
一方、明星食品が他の国内企業と見劣りするのは、海外事業の展開に遅れがあることだという。
統一グループは台湾の企業であり、海外事業というには狭い間口であるが、なにより、明星食品はファンドの攻勢から逃れたい。同業であれば、株価が上がってホイホイと売りさばくことはするまい。
二社のニーズは合致するように思える。

チャルメラおじさんは、海を渡り、台湾でも屋台を引くことになるのだろうか。
或いは、マルちゃんのおじさんになるのだろうか。
ここ数週間、刮目だ。



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