『寸胴鍋の秘密』
Top | RSS | Admin
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- * 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
84歳の殺人者
2006年08月18日 (金) 13:08 * 編集
いったい、人を殺すにはどのくらいのエネルギーが必要なのか。
84歳の老婆が80歳の夫を金づちで殴り殺した。

本事件の一報は、7月12日深夜の次の報道だ。


11日午後9時25分ごろ、兵庫県姫路市網干区、無職岡本章さん(80)方に2人組の男が押し入り、章さんと妻花子さん(83)を金づちのようなもので殴った上、たんすの中にあった現金約460万円を奪って逃走した。
章さんは病院に運ばれたが間もなく死亡。花子さんは軽傷という。網干署は強盗殺人容疑で2人の行方を追っている。
調べでは、男らは1階の窓から侵入。「金を出せ」と脅し章さんらともみ合いになり、金づちのようなもので殴って現金のある場所を言わせたという。(共同通信 7/12)

妻は、警察の取り調べに対して次のようなことを話した。
「自宅に侵入した青い作業服の2人組の男に襲われ、葬儀費用として保管していた現金460万円を奪われた」
「事件の約2週間前、電気の配線点検作業員を名乗る不審な2人組が自宅に上がり各部屋を確認していた」
これを受け、同日の午後11時頃になると、不審な男2人が浮かび上がってくる。


兵庫県姫路市網干区の無職岡本章さん(80)が殺害され、現金が奪われた強盗殺人事件で、事件の約1週間前に電気店を名乗る不審な男2人が岡本さん宅を訪れていたことが12日、関係者の話で分かった。
顔などを切られ軽傷を負った岡本さんの妻花子さん(83)も網干署捜査本部に同様の話をしており、捜査本部は犯人の男2人が下見した可能性があるとみている。
また調べで、犯人は土足で家に侵入後、寝室に直接向かったとみられることが判明。花子さんは「お金は渡すから助けて」と懇願したが、犯人は岡本さんを執拗に殴り続けており、捜査本部は、当初から殺害して金を奪う計画だった可能性もあるとみている。司法解剖の結果、死因は頭からの失血死と分かった。(共同通信 7/12)

その翌日には、不審な車も目撃された。

兵庫県姫路市網干区の無職岡本章さん(80)が殺害され、現金が奪われた強盗殺人事件で、近くの住民が、現場付近で不審な車両を事件の約1週間前から目撃していたことが13日、網干署捜査本部の調べで分かった。
岡本さん宅に事件の約1週間前に、電気店を名乗る男2人が訪問していたのと時期が近いことから、捜査本部は関連を調べている。
調べによると、岡本さんの自宅近くで地元の人たちが使う細い道路に、車がエンジンをかけた状態で止まっていたのを近くの複数の住民が何度か目撃。乗用車のときもあれば軽トラックのときもあり、男が1人か2人乗って車内でカーナビを見詰めていた。最後の目撃は、事件前日の10日午前8時ごろだったという。(共同通信 7/13)

被害者の話や不審者の目撃者もいることから、この二人組みの捜査が進んでいるのかと思ったが、8月16日なって、真犯人が逮捕された。
なんと、妻であった。


兵庫県姫路市網干区津市場の無職岡本章さん(80)が7月、自宅で殺害された事件で、網干署捜査本部は16日、殺人容疑で岡本さんの妻花子容疑者(84)を逮捕した。
花子容疑者は当初「2人組の男が押し入り、夫を殴ってたんすから現金約460万円を奪った」と強盗被害を装っていた。しかし外部から侵入した形跡がないなど、花子容疑者の説明が現場の状況と矛盾することが判明。16日午前から事情を聴いたところ、容疑を認めたため逮捕した。
調べでは、花子容疑者は7月11日夜、自宅1階6畳間で、岡本さんを刃物で刺したり、金づちで殴ったりして殺害した疑い。
捜査本部は、たんすにもともと現金は置いていなかったとみており、殺害の動機や犯行の経緯を追及する。(共同通信 8/16)

そして、翌17日から犯行の動機が伝えられるようになった。

兵庫県姫路市網干区の無職岡本章さん(80)を自宅で殺したとして、殺人容疑で逮捕された妻花子容疑者(84)が、殺害後に自らたんすの引き出しを開けるなどして、強盗が物色したと見せ掛ける偽装工作をしていたことが17日、網干署捜査本部の調べで分かった。
関係者によると、花子容疑者は以前から「夫から『寝ている間に足を引っ張っただろう』などと文句を言われ、腹が立った」などと親しい知人に訴えていた。
花子容疑者も逮捕後「夫の長生きは困ると思った」という趣旨の供述をしており、捜査本部は日常生活の不満を募らせた花子容疑者が、岡本さんを執拗に追い回して頭部を何度も包丁で切り付けるなどして殺害したとみて調べている。(共同通信 8/17)

花子容疑者は以前から、寝ている間に足を引っ張っただろうなどと夫に文句を言われ、腹が立ったという。
しかし、鬱屈したものがなければ、足を引っ張ったくらいで殺意は持たない。
彼女は、7月11日の午後9時25分ごろ、自宅1階の和室で寝ていた章さんを執拗に追い回して頭部を何度も包丁で切り付けている。最後は金づちで殴り、失血死させた。
恨みの深さを感じさせると共に、確実に殺すという意思も読み取れる。
「結婚してから約50年にわたって夫から暴力を受け続け、耐えられなくなった。夫から自由になりたかった」とも言っているようだが、花子容疑者の実家が資産家だったとも伝えられることから、まだ報道されていない殺害理由があるはずだ。

ところで、彼女は、「夫の長生きは困ると思った」と、世の男性が震え上がるような発言もしている。
日本人の平均寿命は、男78.53 才、女85.49歳である。男女で 6.96歳の差がある。
同い年で結婚すれば、男が先に死ぬのが通常であるが、この夫婦は姉さん女房である。
殺された岡本章さんは80歳だったので長生きになるが、花子容疑者は84歳なので、まだ平均に達していない。
あと、数年で自分も平均寿命に達してしまうという焦りも犯行の背景にあったのかもしれない(花子容疑者の年齢は、7月の報道では83歳であったが、逮捕後は84歳になっている。この間、誕生日を迎えたのか)。

この老婆は、犯行後、凶器の包丁に付いた血をふき取り、台所にしまっていた。また、物色されたように装うため、章さんの寝室のたんすの引き出しを開けていた。
鬱屈した思いは、長年の間に計画殺人に形を変え、実行された。

夫からは自由になれたのだろうが、彼女に残された時間はわずかだ。



banner_02.gif
Comment

・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
Secret 管理者にだけ表示を許可する
 

Trackback
この記事のトラックバックURL
http://bunn.blog9.fc2.com/tb.php/575-71194755
・この記事へのトラックバック
* Top *