『寸胴鍋の秘密』
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天国への階段
2006年03月11日 (土) 15:53 * 編集
自殺願望者にとって、インターネットは、絶命のためのホットラインのようだ。
今も、自殺志願者はネット上でどこでどうやって死のうか相談しあっているのだろうか。


10日午前9時15分ごろ、埼玉県秩父市大滝の林道で、放置されたワゴン車を近くの住民が発見、110番した。駆けつけた県警秩父署員が確認したところ、車内で20代とみられる男性5人と女性1人が死亡していた。車内に練炭の燃えかすがあったことから、同署は集団自殺の可能性が高いとみて、身元の確認を急いでいる。
調べでは、女性は前列中央で、男性5人は運転席と助手席、後列の座席で死亡していた。死因は一酸化炭素中毒とみられる。最後列の座席付近にコンロが4個置かれ、中に練炭の燃えかすがあった。すべての窓に遮光用のフィルムが張られ、助手席だけ鍵がかかっていなかった。県外ナンバーという。(毎日新聞 3月10日)

その後、彼らの身元が判明してくる。

東京都江戸川区の無職男性(23)
東京都豊島区の会社員(28)
神奈川県横浜市のカフェ店員男性(21)
埼玉県越谷市の男性建築士(26)
愛知県岡崎市の会社員(24)
福岡市博多区の無職の女性(28)

東京都の方が2名、あとは、ばらばらの住所である。
年齢は、全員20歳代。

ワゴン車は、岡崎市の男性のものだった。遺書などは見つかっていない。
6人を結ぶ接点はない。
自殺したいという願望をインターネットが結びつけた、いわゆるネット自殺である。

インターネットという手段がなければ、知り合うこともなかった者たちが、自殺願望という共通項で知り合う。そして、ネット上でそれぞれの自殺願望を述べ合う。
共感し、死への確信を強めていく。
そして、いつか、今までネットで相談してきた天国への階段で落ち合う。
その際には、簡単な自己紹介でもするのだろうか。
いや、もう語るべきことはネット上で吐露しつくしているのか。
「じゃ、始めようか」なんていう誰かの一言をきっかけに、用意してきたコンロをセットし、命を絶ってしまう。
今回の彼らは、9日に外出したまま行方が分からなくなり、翌10日には死体で発見された。

警視庁の調べでは、昨年1年間に、ネット自殺は全国で34件発生し、91人が死んでいる。
一昨年は、それぞれ、19件、55人。03年は、12件で34人。
3年間で、死者は3倍に増えている。
昨年のデータでは、男性が54人、女性は37人。
年齢別では20代が38人で最も多く、30代が33人、40代が9人、10代が8人などの順。

20代から30代の者たちが多い。
それぞれにそれぞれの理由があるのだろう。
つらいことがあった。
自分の思うように、ことが進まない。
将来に対して絶望した。
生きていく意味がない。
なにしろ死にたい。

しかしなぁ、20代や30代で人生を総括するなんてあまりに早すぎると思う。
今後、自分の変化や外部環境の変化によって、いろいろな転機があるはず。
そんな、ほのかな期待を持って生きてみると、人生の見方も変わるはずと信じたい。

天国への階段で落ち合ったとき、誰か、一人でもいい。
用意したコンロに小便でも垂らして、「もう一回だけ、頑張ってみる?」なんて一言をかけてみると状況は変わるのではないか。
「思いつめている連中だ、そんなの無理だよ」ということは分かっているにしても。



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