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『寸胴鍋の秘密』
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2つのトンネル
2006年01月27日 (金) 22:03 * 編集
トンネルを掘る目的は、多くは交通のためであろうが、時には逃亡用だったり、麻薬密輸だったりもする。

自宅に掘った隠しトンネルをくぐり捜査の手を逃れようとしたが失敗。映画「大脱走」を思わせる手口を試みた茨城県八千代町の無職の男(35)が同県警境署に逮捕された。
トンネルは全長約7メートルで自宅裏の荒れ地に出られる構造。出入り口の穴は1メートル四方あり、内部は木材で補強し、蛍光灯も設置。仲間数人とスコップで掘り、完成したばかりだった。
強盗傷害容疑で捜査員十数人が21日、自宅に踏み込んだが、姿はなし。階段の下にトンネル入り口を発見した捜査員が「出てこい」。出口付近にも捜査員がいたため、逃げるに逃げられず観念した。(ZAKZAK)

「大脱走」でもトンネルの天井や壁は板で補強され、照明も配置されていた。
この男が掘ったトンネルも似たようなものだったらしい。
ただ、「大脱走」と比べると、長さが7メートルといかにも短い。
そもそも、逃亡用にしては短すぎるだろう。7メートル先の穴から顔が出てしまうのである。

とはいうものの、1メートル四方の穴を7メートルも掘るというのは結構な労力だ。
排出した土砂の量だってかなりのものだろう。
掘るのにどのくらいの時間がかかったかどうかは分からないが、トンネルの壁や床に染み込んだ汗はまったくの無駄になってしまった。

しかし、次のトンネルは凄い。なんと、1150メートルだ。


米当局によると、カリフォルニア州のメキシコ国境付近で、麻薬密輸組織のものとみられる大規模な地下トンネルが見つかった。内部からはこん包されたマリフアナ約2トンが発見されている。
トンネルは25日夜、麻薬取締局(DEA)と移民関税局(ICE)のチームが発見した。当局者らによると、メキシコのティフアナからカリフォルニア州オタイメサまで、高さ約1.5メートル、幅1メートルほどのコンクリート製通路がつながっている。全長約1150メートルと前例のない規模で、照明や電気、換気、排水ポンプなどの設備も整っている。両端はそれぞれ、地上の倉庫に通じているとみられる。
同州やアリゾナ州では近年、20カ所以上でトンネルが見つかっている。トンネルを使った麻薬取引は、01年の同時多発テロ以来急増してきた。地上の国境警備が強化されたためにトンネルを使う組織が増えているとみられ、ICEは専任のチームを設けて目を光らせている。(CNN)

このトンネルはコンクリート製だ。
高さが1.5メートルとやや低いが、これが2メートルもあれば、立派な交通手段として使える。

茨城県の7メートルのトンネルは、それを掘るため仲間数人で取り掛かったというが、1150メートルのトンネルだ、組織だったメンバーが昼夜掘り続けたことだろう。

ところで、大量のマリファナが没収されたというから、彼らの流した汗も無駄だったのか。
いや、たぶん違うだろう。
というのは、没収された約2トンのマリファナは、彼らが密輸していたほんの一部であろうから。



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