『寸胴鍋の秘密』
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タリウムは友達
2005年11月15日 (火) 22:32 * 編集
彼女は、精神鑑定のため静岡県富士市内の留置場から東京都内の拘置施設へ移送された。留置期間は来年2月17日までという。

この背景には、彼女の不可思議な言動がある。最近報道されたものを列記すると、

取調官に向かって、突然、「おれを信頼していないのか」と声を荒げる。
名前を呼ばれて、「そんな人は知らない」
取調官を「おまえ」と呼ぶ。
取調官が「○○ちゃんに話を聞きたいのだけど」と、名前をあげて話しかけると、「○○はもういなくなった」と答える。
「タリウムは友だち」、「実験で猫にタリウムをのませた。もうどこかで死んでいるだろう」、「タリウムはお守りとして持っていた」という発言。

女子生徒の化学に関する知識は、その周辺知識を含め豊富であり、高校では、「将来は化学者に」と教諭たちが期待したほどだ。
例えば、彼女は、ブログとは別にパソコンで文章を綴っていた。
その文書には「碧の小枝」という言葉が出てくる。
これは、タリウムを指すとみられているが、そもそも、タリウムとは、燃やした時の炎の色が鮮やかな緑色であることから、ギリシャ語で「緑の小枝」を意味する言葉にちなんで命名されたという。
女子生徒は、命名の由来を知っていて文章に使っていたとみられている。

また、女子生徒の部屋は、薬品の瓶が並び、さながら小さな実験室だった。そこからは、プラスチック容器に入ったタリウムをはじめ、約30種類の劇薬が押収されている。さらにはウサギなどの死骸も発見されている。

11月4日付のサンケイ新聞に小学生の頃の彼女の印象が書かれていた。同級生や近所の人達へのインタビューである。
「小学生のころは飼育係をまじめにやっていて、昼休みに飼育小屋のそばで1人で弁当を食べていることもあった」
「夏休みには、よく虫捕り網を持って狩野川に行って、虫を探していた。木登りをするような子だった」
「よく虫捕り網を持って歩いていたので、ファーブルちゃんと呼んでいた」
「活発な女の子」

そんな子が、中学の頃、化学への強い関心を表すようになる。
普段は物静かな女子生徒が、生物や化学に関する話題では突然、多弁になったという。
「先生の説明に矛盾があると、強い調子で理路整然と反論していた」
そして、卒業文集では「将来の夢」に「切れた神経細胞をできるだけ速く継ぐことのできる薬をつくること」と書いた。中学の卒業文集だから、今年の3月の発刊だ。

傷を治す薬をつくりたいと宣言した女子生徒が、高校に進学してすぐ、今年8月中旬から10月にかけて、タリウムを母親に摂取させ、殺害しようとした。

小学生から高校一年までの変容とそのスピードに驚く。

しかし、これを一番分かっているのは、この女子生徒かもしれない。
彼女は、取調官が「○○ちゃんに話を聞きたいのだけど」と、名前をあげて話しかけると、「○○はもういなくなった」と答えた。
小学生から中学生にかけての「私」は、もう、ここにはいない。
ここにいるのは、その頃の「私」とは違う「私」なのだと言いたげだ。

小さい頃は、小動物が友達だったのだろう。しかし、今は「タリウムは友達」という彼女。
正確に表現するならば、「友達はタリウムだけ」なのだろう。

彼女が変容した理由は今は誰も分からない。
そのための分析が、今日から始まる。



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