『寸胴鍋の秘密』
Top | RSS | Admin
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- * 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ある40歳男のノート
2005年11月04日 (金) 23:41 * 編集
稼ぎ方にはいろいろある。
他人のカネを集め、狙いを定めた会社に集中投資し、暴利を稼ぐ方法もあれば、若干の後ろめたさを持ちつつ、小さく確実に稼ぐ方法もある。


大阪市の神社で賽銭泥棒をしたとして、大阪府警東成署は4日、窃盗の疑いで住所不定、無職福島茂容疑者(40)を逮捕した。
福島容疑者は、1月から大阪市を中心に賽銭泥棒を繰り返し、盗んだ日時、場所、金額を書いた“犯行記録”のノートを持ち歩いていた。4日午前4時ごろ、大阪市東成区神路の路上で、職務質問をした警察官がノートを見つけ、追及すると犯行を認めた。
記録にある被害は計約160万円。何カ所も盗みに入った日もあり、調べに対し「200件ぐらいやった。賽銭で生活していた」と供述したという。同署は余罪を調べる。
調べでは、福島容疑者は8月31日、同市東成区中本の神社で、賽銭箱から500円を盗んだ疑い。(共同通信)

ノートに記録がしてあり、1月からの11月初旬までの10ヶ月の稼ぎは160万円という。月当たり16万円である。
また、200件くらい盗んだというから、一つの賽銭箱当たり、8,000円となる。土日は休みとしても、ほぼ毎日一つの賽銭箱をターゲットにしていた計算になる。

年収換算すると、200万円程度。40歳の男の年収としては少ない。
しかし、賽銭箱から賽銭箱へと歩くのだから、健康には良い。
また、賽銭泥棒を働く前には、神様にお詫びすると共に、捕まらないようにとお願いをしていたのだろうから、神のご加護もあったろう。もっとも、それも11月4日で切れてしまったが。

ところで、寸胴鍋が賽銭箱に向かうのは、新年のお祈りのときだけだ。
毎年2日に行くことにしている。家族で地元の神社に向かう。出かけるのは夕方になるが、結構混んでいる。
明治神宮だと、賽銭箱の前にいると後ろから投げられるカネが頭に当たるほどの量であるが、地元の神社ではそんなことはない。小銭を手にした人たちが列をなし、自分の順序をじっとまっている。
しかし、明治神宮とは言わないまでも、結構な集金があると思う。
こんな日に仕事をすれば効率的だが、そうはいかない。地味な平日にシコシコ仕事をしていたのだろう。
逮捕されたのは午前4時だというから、仕事はいつも深夜だったろうし、また、住所不定というから、神社の床下も寝床の一つだったのだろう。

彼は盗んだ日時、場所、金額をノートに書いていたという。一体、彼は、何のために記録を残していたのか。
人が記録を残すのは、自分の将来に資するためだろう。
だから、直接的には、彼が記録していたのは、神社ごとの成果をまとめ上げ、効率的に稼ぐためだったと思うが、果たしてそれだけであろうか。
いいや、それだけだとは思いたくない。
彼のささやかな希望の道筋、或いは彼の未来予想図の下書きだったのではないか。



banner_02.gif
Comment

・コメントを投稿する
URL
Comment
Pass
Secret 管理者にだけ表示を許可する
 

Trackback
この記事のトラックバックURL
http://bunn.blog9.fc2.com/tb.php/382-97b9a91f
・この記事へのトラックバック
* Top *