『寸胴鍋の秘密』
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アワビとインフルエンザワクチン
2005年09月07日 (水) 22:14 * 編集
濡れ手に粟ならぬ、濡れ手にアワビ。

岩手県警生活環境課と釜石署は7日までに、天然アワビを約3700個密漁したとして、同県漁業調整規則違反の疑いで青森県八戸市の無職、渡辺博容疑者(54)と北海道函館市の無職、戸沢清紀容疑者(48)ら計7人を逮捕した。
調べでは、渡辺容疑者らは8月10日夜から11日未明にかけ、岩手県釜石市の両石湾内で、ゴムボートを使って天然アワビ計3675個(買い取り価格約300万円)を密漁した疑い。
11日未明、乗用車が検問を振り切って逃走。釜石市内の空き地に放置された車の中からアワビが見つかった。渡辺容疑者が乗用車に戻り、釜石署が逮捕した。
ほかの6人は数日後に釜石署に出頭した。7人は函館市周辺出身の友人同士。同署は八戸市の渡辺容疑者宅を拠点に組織的に密漁を繰り返していた可能性があるとみて追及している。(共同)

釜石署もその可能性について触れているが、彼らは、今回が初めてというわけではなく、今までも、密魚していたのだろうと思う。
なんとなれば、今回の仕事の成果は、天然アワビ計3675個、買い取り価格で約300万円である。仕事人は、7人だから、一人あたり43万円弱。
一晩で稼ぐには、いい金額だ。
年がら年中、アワビが取れるわけではないだろうが、計算上、月1回の密魚で年間510万円余。若いサラリーマンの手取り以上のものを得ることができる。ボロイ商売だ。やめられない。
しかし、商売はそれほど甘くない。
アワビ3675個の重さは、約371キロ。一人当たりに換算すると、53キロになる。
彼らは、アワビを車の中に放置したまま逃げたというが、その重さは、推して知るべしだ。

ところで、記事から逆算すると、アワビの卸価格は、一個816円なり。
一方、旅館などで、特別料理として、踊り焼きなどを頼めば、大きさにもよるが、それなりのものでは3000円以上する。
まあ、飲食店などでは、材料費は販売価格のほぼ半分というのが、定説だから、それほど、おかしな数字ではない。

ところで、毎日新聞がインフルエンザワクチンの製造原価について書いていた。
なんでも、インフルエンザワクチンを作るメーカーの製造原価は接種1回分当たり350円だという。
メーカーは、それを約600円で販売会社に出荷し、次に販売会社は約750円で「卸」と呼ばれる業者に売り、卸は約1000円で医療機関に納めるのだという。
そして、実際に医療機関で接種されるときの料金は、1回あたり平均3000円になるという。1万円近い例もあるとか。

流通の過程でどんどん販売価格は上昇していく。販売会社や卸などは、その差額の中から、販売管理費などの費用も捻出していくわけであるが、それぞれの段階で落ちていく金額(粗利)は、次の通りだ。

メーカー…250円
販売会社…150円
卸…250円
医療機関…2000円

先ほど見たように、アワビは、816円の買い取り価格が最終的には、3000円になっていた。
一方、インフルエンザワクチンは、メーカーの販売価格600円が最後には、3000円になっている。同じような数字の趨勢であるが、インフルエンザワクチンの場合、どこに問題点があるのか、良く分かるデータである。



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