『寸胴鍋の秘密』
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不二家に見る内部統制の崩壊
2007年01月11日 (木) 23:13 * 編集
過去の企業不祥事の反省はまったく活かされなかった。

大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場で昨年11月、消費期限が切れた牛乳を原料としたシュークリーム約2000個を製造、関東や福島、新潟、静岡の1都9県に出荷していたことが10日、分かった。同社は出荷後、事実を把握しながら回収や公表の措置を取らなかった。
不二家は「過去にも数回、同様のことがあった」としており、期限切れ牛乳の使用が常態化していた疑いもある。
シュークリームは出荷前の細菌検査で問題はなく、同社に対して現在までに健康被害の報告はないという。同社は「社内規定に反する行為」と責任を認めているが、食品衛生法に触れる可能性も浮上している。
担当者は「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、これまでにも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。
同社の河村宣行人事総務部長は「改善すべき事実として受け止め、公表するということには思い至らなかった。今後は法令順守を徹底し、再発防止に全力を挙げたい」と話している。(共同通信)

連結売上848億円に対し、当期利益▲18億円。利益率▲2.1%。
これが、昨年度の不二家の業績である。
芳しくない。
子会社の不二家フードサービスを今年の4月に会社分割し、投資ファンドと共同で設立する新会社に事業を譲渡するなどのリストラに取り組み中であった。

不二家のホームページを見ると、お詫びとご報告という一枚ものがブラ下がっているだけ。
読むと、次のような文が載っている。

「管理や認識の甘さから、期限切れの原材料は使用しないという社内規定が守られなかったものであります」

社内規定を守らなかった担当者を責めているようにも読める。
しかし、担当者の次の言葉の方が責任の所在を明らかにしている。
「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」

「今後は法令順守を徹底し、再発防止に全力を挙げたい」と総務人事部長は言う。
しかし、不二家は、この問題を昨年11月に把握していたにもかかわらず、ケーキの売れるクリスマスシーズンの打撃を交わすため、公表を遅らせたという。
内部統制もガバナンスも、まったく機能していなかった。

会社法が施行され、さらにJ-SOX法が08年度から適用されるなど、内部統制への本格的な取り組みが始まっている最中での今回の不祥事。
不二家は、早晩、危機的な状況になるだろう。



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