FC2ブログ
『寸胴鍋の秘密』
Top | RSS | Admin
気ンなるニュース
2005年11月27日 (日) 22:31 * 編集
毎日、多くの事件・事故のニュースが発信される。
そんな中で、どうも気ンなるニュースというのがある。
最近では昨日の次の事件だ。


26日午前3時35分ごろ、大阪市北区曽根崎2の国道176号梅新北交差点で、パトカーに追跡されていた乗用車が、横断歩道を歩いていた男性をはね、男性は頭を強く打って死亡した。乗用車はその前後、タクシー4台に衝突し、乗客の男性(55)が頭に軽傷を負った。乗用車を運転していた女は車を乗り捨てて逃走し、府警曽根崎署は道交法違反(ひき逃げ)容疑などで女の行方を追っている。
調べでは、ひき逃げ事件の直前、同区太融寺町の市道交差点で、この乗用車が信号無視したのを対向車線のパトカーが発見、追跡を始めた。乗用車は約400メートル南西の梅新北交差点で信号待ちのタクシーに衝突。直後に男性をはねて約30メートル引きずり、さらに約150メートル南の梅田新道交差点でタクシー3台に次々衝突して止まった。追跡時、乗用車とパトカーは約200メートル離れていた。
死亡した男性は40~50歳。身長約165センチで紺色スーツ姿。女が運転していた乗用車は灰色のニッサン「サニー」で、フロントガラスが破損し、女は頭部を負傷している模様。女は20~30歳で小柄、ロングヘアー。セーターに茶色のズボン姿だった。(毎日新聞 11/26)

サンケイ新聞によると、曽根崎署が女の乗っていたサニーの車体番号やナンバーを照会したが、該当車はなく、廃車となった車に登録抹消されたナンバーか、偽造ナンバープレートを取り付けた疑いがあるという。また、車内には携帯電話などが残っていたとのことである。

セーターに茶色のズボン姿だったというから、普段着と考えるのが相当で、大阪からそれほど遠くないところに住む女だろう。
しかし、このあわてぶりは何だ!?
まず、交差点で信号無視したのきっかけに、400メートル先の交差点で信号待ちのタクシーにぶつかった後、男性をはねて、30メートルも引きずっている。更に、150メートル先の交差点でタクシー3台に次々に衝突し、やっと停止。車を乗り捨て、逃走した。
単に、パトカーに追われ、人をはね、気が動転してしまったというのが理由ではないように思う。
いったい、この女は何から逃げようとしていたのか。あとから追いかけてきたパトカーだけではないはずだ。

そう、なにやら犯罪との接点を思い起こさずにはいられない。
盗難車だったのか。いや、そんな小さな犯罪じゃないだろう。
廃車となった車に偽造ナンバープレートを付けていたことからすると、車の窃盗団の一員か。
うむ。
あるいは、最近、大阪で起きた事件、まさか、浪速区で起きた姉妹刺殺事件の関係者!
…なんてことはないか。

サンケイの記事には「車内には携帯電話などが残っていた」と書いてあるので、携帯電話以外にも証拠となるものがあったと思うが、事故から2日近く経つのに、なぜか府警からなにも続報がない。これも気ンなる。
府警が何かしら背景にある大きなヤマを捕捉しつつあったりしてね。



banner_02.gif
スポンサーサイト
真の原因
2005年11月27日 (日) 19:00 * 編集
耐震データ偽造問題について、自民党の武部勤幹事長は、26日、「悪者捜しに終始するとマンション業界がつぶれる。不動産業界もまいってくる。景気がおかしくなるほどの大きな問題だ」と述べた。
今後の対応にこそ軸足を置くべきとの主旨だと思うが、一方、悪者捜しをしないと真の原因が分からず、効果的な対策が打てないのも事実である。

対策といえば、問題のマンションやそこに住まわれている方々の対応をどうするかと共に、設計から建築確認のステップそのものをどうしていくべきかの議論も活発になってきた。

以前にも書いたが、マンションの企画から建設、販売は次のステップを踏む。
開発会社の建設企画 ⇒ 設計事務所による構造計算も含む設計 ⇒ 検査機関による審査 ⇒ 建設着工・完工 ⇒ 開発会社による販売へ

今回の耐震データ偽造問題の原因は、大きく次の二つとされる。
構造計算の段階で耐震データを偽造したことと検査機関による審査が機能していなかったことだ。
設計段階における問題については、建築士免許の更新制導入が対策となっているようだ。


耐震強度偽造問題で浮き彫りになった建築士のモラル低下や自治体、民間検査機関の建築確認体制のずさんさを受け国土交通省は建築士免許の更新制導入も視野に入れ、建築士法の改正など抜本的な見直しに着手する方針を固めた。(略)必要であれば、次期通常国会に改正案を提出する。
建築士の更新制が導入されれば、更新に合わせ建築士の倫理や最新の知識を身に付けているかなどをチェックできるようになる。(略)
建築士の制度では、日本建築家協会が「建築士は適性がなくても続けられる。違反を起こしても行政処分もほとんどないのが倫理観を持たない建築士が生まれる原因だ」と指摘するなど見直しの機運が高まっている。(中日新聞)

一方、検査機関については、民間検査機関への立ち入り検査の強化が対応策として検討されている。

マンションなどの耐震強度に関する構造計算書の偽造を見過ごした民間検査機関イーホームズ(東京都新宿区)に、国土交通省がほぼ毎年、定期的に立ち入り検査をしながら、同社の審査態勢の不備を指摘してこなかったことが明らかになった。帳簿の保管状況や検査員数の点検が中心で、建築確認の審査方法の中身は詳しく調べていなかった。こうした事態を受け、国交省は、民間検査機関への検査のあり方を見直す。(略)
国交省によると、民間検査機関への立ち入り検査は建築基準法に基づき、年1回程度で、「建築基準適合判定資格者」の資格を持った1級建築士の数や確認書類の保存状況、利害関係のある業者への検査の有無など、事務上の不備に関する点検が中心。構造計算書を個別に再計算することはなかった。
イーホームズに対しては、ほぼ毎年度末に実施。10月24日には抜き打ちの検査もしたが、書類の保管の不備について改善を指導しただけで、構造計算書の審査状況は調べなかった。今回の偽造問題発覚後に立ち入り検査をするまで、審査手続きの違反には気づかなかったという。(略)
国交省は偽造見過ごしの再発防止策として、立ち入り検査の強化を検討。構造計算書など重要書類の一部を抽出して詳しく点検するなどの案が浮上している。(asahi.com)

しかし、民間検査機関だけが問題ではない。というのは、官による見逃しもあるからだ。

千葉県の姉歯建築設計事務所がマンションなどの構造計算書を偽造した問題で、民間の確認検査機関だけでなく自治体が偽造を見逃していたケースが相次いで判明している。行政側は「申し訳ない」と頭を下げる一方で、「限られた人数ですべてチェックするのは無理」との釈明も。建築確認のあり方について根本的な見直しを求める声が強まっている。
東京都台東区は25日、同区内にある未着工のマンション、「エクセリア浅草田原町」(仮称)で、姉歯事務所による構造計算書の偽造があったと発表した。7月6日に区が建築確認済証を交付したばかりだった。(nikkei net)

こんなことから、欠陥建築物の被害者に対する補償も対応策として検討されている。

国交省は審査ミスを完全になくすのは困難とみており、建築確認の審査をすり抜けた欠陥建築物の被害者に対する補償の実効性確保が今後の検討課題だとしている。
建物に欠陥があった場合に補償金が支払われる保険の売り主への加入義務などを軸に検討する。国交省幹部は「これまでの建築確認制度は性善説で運用してきた。今後は性悪説で制度全体を考える必要がある」と話している。(asahi.com)

まとめてみると、現在、検討されているのは、建築士免許の更新制導入、立ち入り検査の強化、欠陥建築物の被害者に対する補償といった方策である。

これらの施策を講じることで欠陥建設物はなくなるかというと、なくなりはしない。
なぜなら、建築士免許の更新制導入により建築士の資質の見極めやスキルの把握などはできようが、第二の姉歯を阻止する絶対的な手立てとはなりえない。違反を起こした場合、免許剥奪といった厳しい処分を並行して導入すべきであろう。
また、検査機関に対する立ち入り検査を強化しても、全数チェックはとうていできない。民間検査機関は全国に122もあり、建築確認の総数は年間約75万件というからだ。
今、検討されている方策の導入により、耐震対策が十分施されていない建物の数は少なくはなるだろうが、残念ながら今後も網をくぐるようにして建て続けられるだろう。
そのための救済として欠陥建築物の被害者に対する補償制度を導入しようというシナリオだ。
欠陥建設物そのものは、今後もなくならないのだ。なお、今回は焦点の外にあるが、従来、工事の手抜きによる欠陥建設物が問題視されてきた。この面での対策は十分なのであろうか。

さて、冒頭、今回の耐震データ偽造問題の原因は、大きく次の二つだろうとした。
構造計算の段階で耐震データを偽造したことと検査機関による審査が機能していなかったことだ。
しかし、そもそも論で考えると、今回の真の原因は、コストパフォーマンスが高い物件の販売を使命としてきた開発会社が鋼材をはじめとする材料値上げの中で、その本来の使命を見誤ってしまったことではないかと思う。
コストパフォーマンスはイコール、低コストの意味ではない。必要な機能、質を満たした上で低コストであることがコストパフォーマンスが高いということである。
ヒューザーは、そこをはき違えた。
小嶋進社長は、声明文で「良い物を安く供給するという事は正しい競争の方向性であり、どうやって良い物を安く造るかで民間企業はしのぎを削っているのであり、それができない企業は淘汰される」としている。百歩譲って社長の使命感はブレていなかったとしても、末端の営業所レベルでは単に安ければ良いということになってしまい、姉歯設計事務所を脅かすようにして、コストを下げていた。
小嶋社長は、「姉歯事務所を使うように指示したのは、現場レベルで決めていたようだ。私は知らなかった」とも言っているが、末端をコントロールできなかった意味合いで責任から逃れることはできない。
そして、使命を見誤った会社はいつか崩壊する。

いずれにしても、今後、建築士免許の更新制導入、立ち入り検査の強化、補償金が支払われる保険の売り主への加入義務などにより、マンションの販売価格は上昇に転じ、工期もかなり長くなるだろう。
これから購入を考えている人にとっては悪い話ばかりであるが、実は必要な機能や質を満たすためには、それが真っ当なことなのである。



banner_02.gif

* Top *